美容室の帳簿は手書きと会計ソフトのどちらを選ぶべき?管理方法や注意点を解説
美容室の経営を成功させるためには、帳簿記録による経営管理が不可欠です。
これまでは手書きによる帳簿管理が一般的でしたが、現在は会計ソフトやクラウドシステムなどを使った管理方法が普及しつつあります。
本記事では、美容室における帳簿の作成方法や作成の注意点などについて解説します。経営にプラスとなる帳簿管理の方法が知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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美容室では帳簿の作成が不可欠!帳簿を作成するメリットとは?
美容室経営における健全性を維持し、収益を最大化するためには、帳簿の作成が欠かせません。帳簿を作成するメリットとして、次の3点が挙げられます。
- 経営状態を客観的に把握できる
- 確定申告を楽に行える
- 補助金の申請をスムーズに行える
それぞれのメリットについて解説しますので、一緒に確認していきましょう。
どんなメリットがあるのかな
経営状態を客観的に把握できる
美容室の帳簿を作成することで、日々の収支や売上状況を客観的に把握できます。正確な売上データや支出の記録を通じて、ビジネスの健全性や成長の可能性を見極めることが可能です。
また、収支のバランスや利益率などを帳簿から分析することで、改善すべき点や成功のポイントを見つけ出し、経営戦略を改善できます。
- POINT
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- 売上状況の記録から課題を分析し、改善に活用できる。
確定申告を楽に行える
帳簿をきちんと作成しておくことで、所得や経費、税金に関する情報が整理され、確定申告の際の作業がスムーズになります。
正確な帳簿があれば、課税対象の所得や控除可能な経費を明確に把握できます。
確定申告ラクにしたい
補助金の申請をスムーズに行える
近年では、美容室向けの補助金や助成金が提供されるケースも増えました。こうした支援を受けるためには、適切な書類やデータの提出が必要です。
帳簿を正確に作成していると、補助金の申請に必要な収入や経費などのデータを簡単に取得できます。これにより、補助金の申請手続きを迅速かつ確実に行えるため、サポートを受けるチャンスを逃さず適切に補助金を受給できます。
- POINT
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- 必要なデータをすぐにまとめることができるため、補助金の申請時などに役立つ。
美容室における4つの帳簿作成方法とは?
美容室で帳簿を作成する方法として、次の4種類が挙げられます。
- 手書き
- 表計算ソフト
- 会計ソフト
- POSレジアプリ
それぞれの方法について、特徴や利点を解説します。
手書き
手書きでの帳簿作成は昔ながらの方法であり、シンプルなことが特徴です。
手書きのメリットは、初期費用がほぼ不要であることや、直感的に記入できることが挙げられます。しかし、ヒューマンエラーが発生しやすいことに注意が必要です。
手書きは慣れてるけどミスしやすいね
表計算ソフト
表計算ソフトを利用した帳簿作成は、計算や集計が簡単に行えるメリットがあります。売上や支出をスプレッドシートに入力し、関数を活用して自動的に集計できます。柔軟なカスタマイズも可能であり、データの整理や分析に向いているでしょう。
ただし、手間がかかることや、表計算ソフトの複雑な操作に慣れる必要があります。
- POINT
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- 表計算の機能に詳しい場合は便利。
会計ソフト
専用の会計ソフトは、繁忙期の売上管理や経費計算において特に役立ちます。売上データや支出を入力することで、収支の自動計算や税務申告の準備を楽に行えるでしょう。
ただし、初期設定や操作方法の習得が必要になるため、使いやすいソフトを選ぶ必要があります。
使い方から学ばなくちゃ
POSレジアプリ
美容室専用のPOSレジアプリは、売上管理だけでなく顧客情報や予約の管理にも役立ちます。
また、顧客情報と連動してキャンペーンやクーポンの活用も可能です。ただし、導入コストや操作トレーニングが必要になるため、店舗に合ったサービスを選ぶ必要があります。
- POINT
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- アプリによって多様な機能があるため、必要な機能をリストアップしてから選ぶ。
美容室における帳簿の作り方とは?
売上台帳には特定の書式が必要なわけではなく、自身の使いやすい形式で作成可能です。
売上台帳には日付、取引先、提供したサービス、売上金額などの項目を記入します。また、提供したサービスごとの売上金額だけでなく、合計金額も記録しましょう。これにより、日々の収支状況を正確に把握し、経営の健全性を確保できます。
選ぶツールや項目は、店舗の経営スタイルや顧客のニーズを考慮し、効率的な帳簿作成ができるものを選びましょう。
どんな項目が必要か、リサーチしてみましょう
美容室で帳簿を作成する際の注意点
美容室で帳簿を作成するときには、次の3つの注意点を押さえておきましょう。
- 定期的に売上を記録する
- 保存期間を守る
- 売上が発生しなかった月も記録する
それぞれ解説しますので、美容室経営の参考にしてください。
定期的に売上を記録する
美容室の帳簿を作成する際には、売上を定期的に記録することが重要です。毎日の売上や支出を漏れなく記入し、正確な収支状況を把握しましょう。
記録が滞ると、収支の管理が難しくなり、経営の健全性が損なわれる可能性があります。スタッフにも記録の重要性を理解させ、協力を得ることが大切です。
- POINT
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- 毎日確実に記録し、正確な収支状況がわかるようにする。
保存期間を守る
税務署の指針に従って、帳簿の保存期間を確認しましょう。通常は7年間が推奨されています。
保存期間内に帳簿を必要とする場合、適切なファイリングやデータバックアップを行っておくことも欠かせません。長期的な視点でデータを保管することで、税務申告や経営分析の際に役立ちます。
保管場所も確保しておくといいね
売上が発生しなかった月も記録する
美容室経営では、売上がない月も発生することがあります。しかし、売上がなかった月でも支出や経費が発生する場合があるため、正確な収支状況を把握するために記録しておく必要があります。
すべての月を漏れなく記録することで、経営の透明性を保ち、将来的な戦略の立案に役立てられるでしょう。
- POINT
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- 毎月必ず記録していく。
美容室の帳簿管理はPOSレジアプリを使った方法がおすすめ
帳簿管理の方法に悩んでいる場合、効率的な方法としてPOSレジアプリの活用がおすすめです。
POSレジアプリは、売上や支出の自動記録を行うことができ、手作業でのミスを軽減します。また、予約管理や顧客情報の一元管理も可能で、顧客の来店履歴や好みに基づいたサービス提供が容易になります。
さらに、経営分析に役立つデータを提供し、収支の把握や売れ筋商品の把握などの意思決定をサポートします。
機能も充実していて便利そう
美容室の帳簿管理にPOSレジアプリを導入する際の選び方
美容室の帳簿管理にPOSレジアプリを導入する場合、目的に応じてサービスを選ぶ必要があります。
- カウンセリングから会計までの業務を効率化したい場合
- 売上アップにつながる機能を使いたい場合
- レジ機能のみのシンプルな機能を求める場合
それぞれのケースにおける選び方をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
カウンセリングから会計までの業務を効率化したい場合
美容室経営において、カウンセリングから会計までの業務をスムーズに進めるためには、タブレット向けに開発されたPOSレジシステムの導入がおすすめです。これにより、タブレットを活用してPC不要でレジ・会計機能や売上集計、分析などを行うことが可能です。
タブレット上で手書きカルテを作成する機能により、カウンセリング時の顧客情報管理もスムーズに行えます。タブレットの使い勝手を活かして、顧客とのコミュニケーションをより良いものにし、効率的な業務運営を実現しましょう。
- POINT
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- タブレットにレジや顧客管理の機能があるPOSレジシステムがおすすめ。
売上アップにつながる機能を使いたい場合
美容室の売上を強化したいと考える経営者には、POSレジを活用したシステムがおすすめです。売上をアップさせるために重要な要素である販促、売上分析、予約管理などの機能を搭載したシステムを選びましょう。
Web予約機能や売上管理、販促に関する機能が充実しているサービスを活用すれば、戦略的な経営を行い売上を伸ばすことができるでしょう。
また、ポイント管理に特化したシステムもおすすめです。顧客の忠誠度を高めるためにポイント制度を導入することで、売上アップにつながるでしょう。
マーケティングにも役立つんだね
レジ機能のみのシンプルな機能を求める場合
美容室経営においては、現在は紙カルテを使用して顧客管理を行っている場合もあるでしょう。そのような場合、シンプルなレジ機能を重視したPOSレジシステムを導入することが考えられます。
キャッシュレス決済端末と連携できる機能や売上分析機能が低コストかつ充実しているシステムを選ぶことで、シンプルながら経営の強化に役立てられるでしょう。
これらのシンプルなシステムを導入することで、顧客管理と会計の効率化を図りつつ、業務効率化が可能です。
顧客情報や売上を管理して、効率化と売上アップを目指しましょう
まとめ
本記事では、美容室の帳簿管理について、手書きや会計ソフト、POSレジアプリなどの違いや、帳簿作成における注意点、POSレジアプリを導入する場合の選び方について解説しました。
美容室の売上を伸ばすためには、徹底した帳簿管理が欠かせません。今回の内容を参考にして、効率的に帳簿を管理し、経営に活用していきましょう。