売れるエステメニューの作り方とは? 単価アップ・リピートを実現する人気メニュー戦略を解説

「エステの技術には自信があるけど、思ったように売上が伸びない」
「新規のお客様は来るけれど、リピートにつながらない」
そんな悩みを持つサロンオーナーやスタッフの多くは、実はメニュー設計そのものに課題を抱えています。
この記事では、売れるエステメニューに共通するポイントや、初回・継続・オプション別の組み立て方、価格設定のコツまでを網羅的に解説。リピートと単価アップを同時に実現したい方に向けた、実践的な内容になっています。
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なぜ「売れるエステメニュー」が重要なのか?

エステサロンにおける売上は、基本的に「単価×来店回数」で成り立っています。
つまり、売れるメニューがあるかどうかで、サロン全体の収益構造が大きく変わるのです。
さらにメニューは「サービスの設計図」であり、以下のような影響を与えます。
- お客様に「どの施術を受けるべきか」を分かりやすく伝える役割
- サロンのコンセプト・強みを明確に表現するツール
- スタッフの提案力や成約率に直結する
逆に、どんなに技術力が高くても、「メニューの設計が悪い」と売れません。
「売れるエステメニュー」は、技術とお客様をつなぐ、ビジネスとしての“翻訳装置”なのです。
エステメニューの種類と市場ニーズを整理しよう
まずは、エステメニューにはどのような分類があるかを整理しましょう。
- 主なメニュージャンル
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- フェイシャル系:毛穴・美白・リフトアップなど
- ボディ系:痩身・リンパ・もみほぐし・アロマ
- 脱毛:光脱毛・ワックス・セルフ脱毛
- ブライダル:フェイシャル+背中+二の腕などのパッケージ
- マシン系:ハイフ・キャビテーション・ラジオ波など
それぞれのジャンルに、以下のような市場ニーズが存在しています。
ジャンル | 主なターゲット | ニーズの傾向 |
---|---|---|
フェイシャル | 30~50代女性 | エイジングケア・毛穴・美白 |
ボディ | 20〜40代女性 | 痩身・疲労回復・癒し |
脱毛 | 10〜30代男女 | 美意識・清潔感・時短 |
ブライダル | 20〜30代女性 | 短期間で結果・写真映え |
マシン系 | 美容意識の高い層 | 効果重視・高単価でもOK |
このニーズと自サロンの強みを照らし合わせて、「自分のメニューは誰向けか?」を明確にすることが第一歩です。
メニューのニーズ理解からはじめよう
売れるメニューに共通する3つの特徴

売れるエステメニューには、共通する以下の特徴があります。
- 結果・変化が分かりやすい
-
お客様が「施術の前後でどう変わったか」を実感できるメニューは、リピート率が高まります。
ビフォーアフター写真や数値測定(サイズ・肌水分量など)を使うと説得力もアップ。 - ターゲットが明確
-
「誰に向けたメニューか」がハッキリしていることで、集客時の打ち出しがしやすくなります。
例:産後ママ専用・40代からのたるみ改善・二の腕集中 など
- ストーリーがある
-
単なる施術の羅列ではなく、「この順番で受けるとこうなれる」というストーリー設計があると、提案しやすく、お客様も納得して申し込んでくれます。
新規顧客を引きつける「初回限定メニュー」の作り方
新規集客において、初回限定メニューは非常に重要です。
ここで失敗すると、リピートにもつながりません。
- POINT
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- 価格は通常の50〜70%程度が目安
- 効果が分かりやすい施術を選ぶ(短時間でも変化を実感できる)
- 継続メニューへの導入ステップを設計しておく
例えば、以下のような導線が考えられます。
初回体験:毛穴洗浄(3,500円)
→ 通常コース提案:毛穴+リフトアップ(6,800円)×5回券
初回の体験で「期待感」と「信頼感」を提供できれば、継続契約へのハードルはぐっと下がります。
初回体験で次に繋げられるかが鍵
単価を上げる「セット・オプションメニュー」の設計方法
高単価を実現するには、「セット提案」と「オプション追加」の導線が不可欠です。
- 設計のコツ
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- 相乗効果のあるメニューを組み合わせる(例:キャビ×リンパ)
- オプションは1,000〜3,000円程度で選びやすく
- 提案時は「悩みに合わせて組み合わせる」ことを強調
- 例
-
「脚痩せ集中コース」に「EMS追加」オプションを用意 → 単価+2,000円
また、「〇分追加」「パック追加」など時間・商品追加型のオプションも効果的です。
売上アップだけでなく、「自分に合った内容を選べる満足感」もお客様に与えることができます。
ヒアリングが重要になってくるね
リピートにつなげる「通いたくなる」継続型メニューの工夫
リピート率を高めるためには、通い続けることに意味があるような設計が必要です。
- 継続メニューの工夫
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- 変化を追える内容にする(肌質・体型など)
- 期間と回数の根拠を示す(例:3ヶ月で5回)
- 価格は1回単価より10〜20%オフが目安
- 例
-
「フェイシャル集中コース(60分×5回)」
→ 通常38,000円 → コース価格33,000円(5,000円お得)
お客様が「このコースで理想に近づけそう」と思えるかどうかが、成約の鍵です。
継続と効果を実感してもらえれば満足度につながる
実際に売れているエステメニュー事例3選

- 顔・頭・肩までケアする「トータル小顔矯正コース」
-
顔のむくみだけでなく、頭皮・肩の筋肉にもアプローチ。施術中の満足感が高く、20〜40代女性に大人気。
- セルフ脱毛+仕上げパックの組み合わせ
-
セルフでコストを抑えつつ、仕上げにプロのケアを提供。価格は抑えながら「安心感+時短」を提供。
- 「本気で変わりたい人限定」3ヶ月集中ボディメイク
-
明確な期間と変化測定(体重・サイズ)をセット。ビフォーアフターを記録し、満足度と口コミ率が高い。
売れないメニューにありがちなNG例と改善ポイント

売れないエステメニューには、以下のような共通点があります。
- メニュー名が抽象的(例:リラックスコース)→ 何をして、どうなるのか分からない
- 対象者が曖昧(誰のためのメニューか不明)→ 全員に向けた結果、誰にも刺さらない
- 選択肢が多すぎて迷う→ 初めての人が選べない・問い合わせも減る
- 改善ポイント
-
- 効果やターゲットを明記(例:40代向けたるみ改善)
- ステップを絞って、誘導しやすくする(初回→継続)
- 人気メニューは「おすすめ」や「スタッフ推し」で目立たせる
メニュー名・価格のつけ方で売上は変わる
最後に、「名前」と「価格」の設計で売れ行きが変わる理由を解説します。
- メニュー名のコツ
-
- お悩み・効果を明記する(例:毛穴スッキリ小顔ケア)
- 数字や期間を入れる(例:2週間で変わる)
- 特別感・限定感を出す(例:5名限定/今月限定)
- 価格設定のコツ
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- 高すぎず安すぎず:「高い=良さそう」「安い=不安」
- 1,000円単位で設定(例:3,000円、4,980円など)
- お得感をつける(通常○○円→○○円)
お客様の心理を理解したネーミング・価格で、提案時の成約率は大きく変わります。
明日からできる!売れるエステメニュー作りの実践ステップ

最後に、すぐに実行できるステップをまとめます。
- 今あるメニューを「誰向けか」「何が得られるか」で整理
- ターゲットに合ったメニュー名と価格に見直す
- 初回・継続・オプションの3層構造を設計
- SNSやLINEで伝える言葉を一新
- 提案トークも見直し、ビフォーアフターや実績を使って説明
メニュー設計は一度作って終わりではなく、お客様の声を反映してアップデートし続けることが重要です。
まとめ
売れるエステメニューを作るには、「技術力」だけでなく、「お客様の目線で構成された設計」が必要です。
誰に向けて、何をどう届けるのか?
その答えを明確にしたうえで、メニュー名・価格・導線を工夫することで、単価アップ・リピート・口コミ拡大につながるメニューが完成します。
「売上が伸びない」と感じたら、まずはメニュー表を見直すことから始めてみましょう。