美容院に指名制度は必要?メリット・デメリットや指名を増やすコツを解説
多くの美容院では指名制度がありますが、どうしたら美容師として成績を伸ばしていけるのか、なぜ指名されないのか、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。指名が増えると給料アップに繋がることも多いため、目標にしている方も少なくありません。
今回は、指名制度のメリットやデメリット、指名を増やすためのポイントなどを紹介します。
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美容院では指名ができる
美容院には複数名のスタッフが勤務しており、好みのスタッフを選べる店舗が多くなっています。
お客様は毎回同じスタッフに担当してもらえるため、安定して理想のヘアスタイルを手に入れられます。また、美容師側としてもお客様の髪質や好みのヘアスタイルを把握できるため、より満足度の高いサービスの提供が可能です。
いつもの人だと安心
指名料は店舗によって異なる
指名料は店舗によって異なり、料金が発生しない店舗があれば、条件に応じて金額が変動する店舗もあります。金額や条件は、他店との差別化にも繋がるポイントです。
多くの店舗では、美容師のレベルに応じて料金が設定されており、トップスタイリスト・店長・ディレクターなどを指名する場合は、料金が高くなる傾向にあります。
ただし、店舗ごとにかなりの差があるため、指名料を設定する際は複数の店舗の価格を参考にすると良いでしょう。
- POINT
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- 指名料はお店により異なり、美容師のレベルによっても異なる。
美容院に指名制度を設けるメリット
メリットとして挙げられるのは、次の3点です。
- 給料アップが期待できる
- モチベーションアップに繋がる
- 固定のお客様が来店してくれるようになる
それぞれ解説しますので、確認していきましょう。
指名が増えると嬉しいな
給料アップが期待できる
指名制度のある多くの美容院では、毎月の基本給に加えて、指名料として歩合給が支払われます。そのため、より多く稼ぎたいと思っているスタッフにとっては、給料アップを目指せることがメリットの一つです。
ただし、給料には歩合給を含めず、基本給のみの支払いとしている店舗もあるため、契約前に給与形態について確認しておかなければなりません。
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- 指名料が基本給に含まれるか歩合給かは事前に確認しておく。
モチベーションアップに繋がる
指名が増えると、給料アップだけでなく、美容師として高い評価を得られていると判断できます。そのため、「自分の施術スキルや接客がお客様に気に入ってもらえている」というモチベーションにつながるでしょう。
仕事を続ける上でモチベーションの向上は欠かせないポイントであるため、大きなメリットといえます。
やりがいを感じるね
固定のお客様が来店してくれるようになる
来店する際に同じスタッフを選んでくれるようになると、固定のお客様のリピートを確保できます。お客様がスタッフを指名するのはある程度の信頼関係が築けているからであり、継続して通ってくれるお客様を大切にすることで、より厚い顧客関係につながっていくでしょう。
お客様の髪のクセや髪質を理解し、適切なアプローチをしていくことで、さらに満足度の向上が期待できます。
- POINT
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- お客様に合った対応や技術で満足度も上がる。
美容院に指名制度を設けるデメリット
一方、デメリットとしては次の2つが挙げられます。
- モチベーションが下がる可能性もある
- お客様の負担が増えてしまう
1つずつ解説しますので、指名制度について慎重に検討しましょう。
モチベーションが下がる可能性もある
指名は簡単に獲得できるものではないため、なかなか成績の上がらないスタッフのモチベーションが下がってしまう可能性もあります。また、多くの美容師が勤務している場合、指名数の差によって人間関係に影響が出る場合もあるでしょう。
このように制度がマイナスに作用するケースもあるため、あらかじめ理解した上で実施することが大切です。
指名がないとつらいな
お客様の負担が増えてしまう
指名には料金が発生する場合が多く、お客様にとって金銭的な負担が増えることも挙げられます。
人気の美容師になると指名料が高額になるもの仕方がないとはいえ、あまりにも負担が大きいとお客様が離れてしまう可能性もあります。そのため、料金の設定は慎重に行うことがポイントです。
- POINT
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- 指名料が負担になるお客様もいるため慎重に設定する。
美容院で指名を増やすためのポイント
指名を増やすためには、次のようなポイントを意識してみましょう。
- 丁寧で安心できる接客をする
- 高い施術スキルを身につける
- 既存顧客に口コミの書き込みを依頼する
- 店内の雰囲気作りにこだわる
1つずつ解説しますので、店舗作りの参考にしてください。
丁寧で安心できる接客をする
1つ目に、丁寧で安心できる接客をし、良い印象を持ってもらうことが大切です。どれほど技術が高くても、美容院や美容師の印象が悪いとリピートには繋がりません。
具体的な対策としては、施術前のカウンセリングや施術中のコミュニケーション、施術後のアフターフォローなどにおいて、丁寧な対応を心がけることがポイントです。
お客様が髪に対してどのような悩みを持っているのか、希望のスタイルは何か、といったイメージを理解できるようにしましょう。
人柄も大事ね
高い施術スキルを身につける
2つ目に、高い施術スキルを身につけることが欠かせません。接客が丁寧なのはもちろんですが、満足できるレベルのサービスを提供しなければ、次回以降選んでもらうのは難しいでしょう。
カットやカラー、パーマなど、基本的な技術をさらに高めていくために、向上心を忘れないことが大切です。
また、ただ高いスキルを身につけるだけではなく、お客様の要望に答えられる柔軟さも求められるため、1人ひとりに対する対応力の向上も目指していきましょう。
- POINT
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- スキルの向上と、お客様の悩みに合った施術で対応していく。
既存顧客に口コミの書き込みを依頼する
3つ目に、既存顧客に口コミの書き込みを依頼することが挙げられます。指名を増やすためには、既に美容院や美容師を気に入ってくれているお客様の声を借りると効果的です。
例えば、現在指名をもらっているお客様に対して口コミの書き込みを依頼し、お礼にクーポンや割引券などをお渡しするといった方法があります。
口コミサイトを経由して予約し、来店するお客様も多いため、施術が終わったら該当のお客様には口コミの書き込みをお願いしてみるのも方法の一つです。
信頼を得たお客様には頼みやすいね
店内の雰囲気作りにこだわる
4つ目に、居心地が良いと思えるような店内の雰囲気作りが大切です。上記の項目を満たしていても、店内の居心地が悪いと指名をもらえないだけでなく、次回の来店に繋げることも難しくなってしまうでしょう。
そのため、お客様にとって過ごしやすいと感じる店内の環境を整え、内装やBGMなど細かな部分にこだわる必要があります。
実際に自分が客として行った時にリラックスできる環境は何かを考え、コンセプトを設計すると良いかもしれません。
- POINT
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- コンセプトに沿って心地よい空間づくりを意識する。
お客様が指名したくないと思う美容師の特徴とは?
「頑張っているのに指名が増えない」と悩む方も多いため、ここでは指名したくないと思う美容師の特徴について、次の3つを紹介します。
- 接客態度が不快に感じた
- 希望の仕上がりにならなかった
- 相性が合わないと感じた
それぞれ解説しますので、今から対策していきましょう。
接客態度が不快に感じた
スタッフの接客態度についてマイナスの印象を持ち、「次回以降行きたくない」と感じてしまうお客様も一定数存在します。
具体的には、施術時の話し方や対応、話の内容、行動などに対して不快感を持たれることがあるようです。
お客様の前に立つ職業である以上、細かな部分まで見られているという意識を持って接客していきましょう。
常に見られていると思ってたほうがいいね
希望の仕上がりにならなかった
お客様が希望するヘアスタイルに仕上がらなかったと感じた場合、次回以降のリピートや指名につながりにくくなってしまいます。
原因としては、自分の希望がうまく伝わらなかったり、美容師側から提案がなかったりすることが挙げられます。
特に、初めて来店した方に対しては要望を汲み取り、気に入ってもらえるように、希望のスタイルに仕上げることがポイントです。お客様1人ひとりに合った対応が求められるため、技術と接客スキルの両方の向上が欠かせません。
最初の対応や施術はとても大事ね
相性が合わないと感じた
美容師とお客様はお互いに異なる人間であるため、「なんとなく相性が合わないと感じた」という理由で避ける方もいるようです。
このような理由の場合、美容院側では対処しにくく、リピートや指名獲得に繋げることは難しいでしょう。
全てのお客様に次回来店してもらうことは困難であるため、このようなケースもあるというのを押さえておくことが大切です。
相性など他の要因もあり得ます
まとめ
今回は、美容院における指名制度のメリットやデメリット、指名を増やすための対策などについて紹介しました。
指名が増えると、同時にリピート客を増やすことが出来るため、美容院側にとって大きなメリットとなります。記事で紹介した対策を参考に、人気のある美容院作りを目指していきましょう!