リラクゼーションサロンの開業で失敗しないためには? 準備のポイントを解説
昨今、日頃の疲れを心身ともに癒したいと思う人は多く、リラクゼーションサロンの需要は高まっています。また、それとともにサロンを開業する人も増加しているのが現状です。
本記事では、開業前に確認しておくべきポイントや準備の進め方、失敗しないためのコツなどを紹介します。
サロン開業を成功させたい方は、ぜひ記事を参考にしてください。
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リラクゼーションサロンの開業前に確認しておくべきポイント
ここでは、確認すべきポイントとして「提供するサービスの種類」「必要な資金・費用」「サロンの形態」について解説します。
それぞれの内容を確認し、開業準備を進めていきましょう。
提供するサービスは?
まずは、どのようなサービスを提供するのかを決める必要があります。
代表的なサービスとして挙げられるのは、次の通りです。
- マッサージ
- リンパマッサージ
- ストレッチ
- リフレクソロジー
- アロマテラピー
マッサージは最も一般的な業態であり、全身をもみほぐす施術方法です。リンパマッサージは、リンパに沿ってマッサージしていき、老廃物を排出する施術になります。
また、ストレッチは筋肉の緊張を和らげるために筋肉を引っ張って伸ばす方法であり、近年人気が高まっています。
そのほか、リフレクソロジーは足などの反射区を刺激し、アロマテラピーは植物から出た精油を使ったリラクゼーション効果のある療法です。
このように種類があるため、提供するサービスについて確認しておきましょう。
どれも癒される
必要な資金・費用はどのくらい?
開業に必要な資金や費用については、初期費用と運営費用の2つに分けて解説します。
まず、初期費用の目安としては、次のような項目が発生します。
- 物件の取得:0〜200万円
- 内装工事:30〜300万円
- 広告費:50万円前後
- 備品:30〜100万円
物件の取得費用や内装工事費用については、自宅を店舗とするのか、テナントを借りるのかによって大きく異なります。
また、備品についても提供するサービスによって費用が異なるでしょう。
続いて、運営資金については店舗の大きさや従業員の数、売上などによって異なりますが、賃料や人件費、水道光熱費、広告費、消耗品費などが発生します。
そのほか、フランチャイズで開業する場合は、ロイヤリティや顧客管理システムへの支払いが発生するでしょう。
- POINT
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- 自宅かテナントかで初期費用は大きく変わる
- フランチャイズの場合は独自の運営費がかかる
サロンの形態はどれを選ぶ?
主な形態として挙げられるのには、次のようなものがあります。
- テナント
- レンタルスペース
- 出張サロン
- 自宅サロン
- フランチャイズ
テナントは、多くの人が想像しているような店舗型のサロンです。人が多く集まる場所に出店すれば高い集客効果が見込めますが、その分多くの初期費用・運営費用が必要になります。
運用コストを下げる形態として、レンタルスペースを借りて施術を行ったり、お客様の元まで出張して施術を行ったりする方法もあります。
また、自宅の一角を改装してサロンにする方法もあり、物件取得費用などを大きく抑えることが可能です。ただし、立地や同居人の有無によって、集客や営業に影響を与える可能性があります。
そのほか、フランチャイズ本部と契約することも方法の一つです。営業や経営のノウハウを活かせる反面、売上からロイヤリティを支払わなければならないといった特徴があります。
何を一番に優先するかだね
リラクゼーションサロンの開業に向けた3つの準備
必要な準備として挙げられるのは、主に次の3点です。
- 店舗の確保
- 従業員の採用・教育
- 資格の取得
それぞれ解説しますので、確認していきましょう。
一つずつ見ていきましょう
店舗の確保
まずは、店舗とする物件を抑える必要があります。
物件を借りるのであれば、敷金や礼金などの物件取得費用に加え、毎月の賃料の支払い、内装の工事費用が発生します。
もし自宅で開業する場合は、必要に応じて内装工事をすれば店舗として機能するため、費用を大きく抑えられるでしょう。
- POINT
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- 物件を借りるより自宅で開業する方が物件費を抑えられる
従業員の採用・教育
従業員を雇用する場合は、オープン前までに採用と教育を行う必要があるでしょう。
サロンのコンセプトや方針に合った従業員を採用するのとともに、十分な接客・施術スキルを身につけてもらえるように教育しなければなりません。
また、人件費についても考慮し、計画的に採用を進めることがポイントです。
- POINT
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- 人を雇うなら計画的にスキルや接客の教育を行う必要がある
資格の取得
資格の取得は、必ずしも必要ではありませんが、サービス内容によって必要になる場合があります。
リラクゼーションサロンの場合は資格がなくても開業できますが、マッサージや鍼灸などの治療を目的とした施術を行う場合、国家資格が必要です。
また、国家資格が必要ない場合でも、信頼を得るために民間資格を取得する施術者は多いようです。アロマテラピーやリンパマッサージなどの民間資格があるため、必要に応じて取得すると良いでしょう。
スキルアップにもなるし取得して損はないね
- POINT
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- 資格が必要な職種もあるので必ず確認をする
リラクゼーションサロンの開業で失敗しないためのポイント
ポイントとして挙げられるのは、次の4つです。
- コンセプトを明確にする
- 人件費を抑える
- 他店と差別化を図る
- 集客戦略を考える
それぞれについて、確認していきましょう。
コンセプトを明確にする
一貫性のある明確なコンセプトを決めることで、お客様にサロンの魅力を感じてもらいやすくなります。もしコンセプトが明確でない場合、開業した直後は来店してくれたとしても、継続的に利用してくれるリピート客を獲得しにくくなるでしょう。
決める際は、お店の良さが伝わり、自分自身も魅力を感じられるようなコンセプトにすることが大切です。
コンセプト作りが難しいという場合は、フランチャイズであれば既に本部でコンセプトが決められているため、それを活用できます。
- POINT
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- コンセプトを固めてお店の魅力を伝える
人件費を抑える
人件費は運用コストの中でも大きな部分を占めるため、できる限り抑えることで経営を成功させやすくなります。
雇用する従業員の数によって、人件費は変動します。そのため、開業直後で売上が安定しない時期は、オーナー1人で営業してコストを削減することも方法の一つです。
最初から多くの人材を抱えてしまうと、その分出ていくお金も増えることを押さえておきましょう。
- POINT
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- 人件費のコストを抑えるには運営方法の工夫が必要
無理なく開業するのがよさそう
他店と差別化を図る
リラクゼーションサロンは年々店舗が増えているため、他店と差別化できるように工夫していく必要があります。
リラクゼーションサロンと一口にしても、そのサービス内容はさまざまです。先ほど挙げたサービスの種類や業態に加え、次のようなさらに細かなコンセプトがあるとお客様が来店しやすいでしょう。
- 健康維持を目指す人向け
- ダイエットを目的としている人向け
- 妊活中・妊娠中の女性向け
- 短い時間でリラックスしたい人向け
あくまで一例ですが、経営を成功させるためには、差別化できるポイントを考え、コンセプトとともに押し出していくことが欠かせません。
集客戦略を考える
お客様が来店しなければ売上は経たないため、集客戦略については開業前に考えておきたいところです。
主な集客方法として挙げられるのは、次のような項目があります。
- 広告を出稿する
- SNSで情報を発信する
- ポータルサイトに登録する
- 店舗の周辺にチラシを配る
もし集客に関して社内にノウハウがない場合は、フランチャイズで開業すれば既に成功しているサロンのブランド力を借りれるほか、集客ノウハウを活用できるでしょう。
まとめ
今回は、リラクゼーションサロンの開業におけるポイントを解説しました。
開業前の準備をしっかりと行い、戦略的に経営することで成功する可能性を高められるでしょう。記事で紹介した内容を参考に、サロンの開業準備を進めてみてください。