リラクゼーションサロンで自宅開業する方法とは? 準備や集客のコツを解説
リラクゼーションサロンの需要は年々高まっており、最近は自宅開業をする人も増えています。
本記事では、自宅開業のメリットやデメリット、必要な準備、成功させるためのコツなどを紹介します。開業に必要なことが知りたい方、経営で失敗したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
経営で失敗したくないなあ
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リラクゼーションサロンの種類を確認
リラクゼーションサロンには種類があるため、どのような形態で開業するのかを決める必要があります。
一般的なものとして、次のような種類が挙げられます。
- 整体系
- ツボ押し系
- オイルマッサージ系
整体系については、多くのサロンが提供している整体のほか、小顔矯正や骨盤矯正などの施術が当てはまります。店舗数が多いため、他店との差別化を図り、戦略的に集客することが経営のポイントです。
また、ツボ押し系には、足ツボマッサージのリフレクソロジーやドライヘッドスパ、イヤーエステなどの施術があります。
そして、オイルマッサージ系については、アロマオイルを使って筋肉やリンパを刺激する施術方法です。マッサージのほか、アロマセラピーについての知識・スキルが求められます。
いろんなサロンがあるんだね
リラクゼーションサロンを自宅開業するメリット・デメリット
ここでは、自宅開業のメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
メリット
主なメリットとして挙げられるのは、次のような点です。
- 通勤に時間がかからない
- 固定費を抑えて運営できる
- 家事や育児と両立しやすい
店舗を借りて営業する場合、通勤時間や賃料が発生しますが、自宅の場合はそれらの費用が発生しません。そのため、施術に必要な備品の購入代や必要に応じて内装工事費がかかる程度でしょう。
また、自分で働く時間を調節できるため、家事や育児と両立しやすいことも特徴です。子供がまだ小さい場合は、特にメリットが大きいといえます。
子育て中のママでもできそう
デメリット
反対に、デメリットとしては次のような要素があります。
- 生活空間との切り分けが難しい
- 店舗よりも来店しづらい可能性がある
- 集客の難易度が高め
自宅の一角をサロンとして使うため、生活空間と上手く切り離せず、お客様がリラックスできない場合があるでしょう。それにより、来店しにくいと感じられてしまいかねません。
対処法としては、住居部分との境目を明確にしたり、信頼を得るためにオーナーの顔や資格を公開したりすることが挙げられます。
また、自宅開業の場合は住所を公開しづらかったり、駐車場を用意できなかったりするため、集客の難易度が高くなることもデメリットといえます。
- POINT
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- 自宅の生活空間とサロンをしっかりと区切る
- 資格を取得して信頼につなげる
リラクゼーションサロンを自宅開業するための準備
ここからは、開業するために必要な準備や開業の流れ、利用できる補助金制度などを紹介します。
必要な準備
最低限準備しておくべき要素として、次のようなものが挙げられます。
- 提供するサービスの種類
- 資格の取得
- 施術スペースの確保
- 必要な資金
まず、どのようなサービスを提供するのかについて決める必要があります。業種によっては資格が必要だったり、専門的な機械の購入が必要だったりします。
そのため、施術に資格が必要な場合は取得し、必要でない場合でも民間資格を取得するかについて考えておきましょう。
また、実際に自宅で施術スペースを確保できるのか、家族や同居人と相談することも欠かせません。
そして、開業や運営のために必要な資金を計算し、準備しておく必要があります。
運営の仕方について家族と話し合っておかないとね
開業までの流れ
開業するまでの主な流れとしては、次の通りです。
- 必要な準備を整える
- 内装を改装する
- 施術のメニューを考える
- 集客戦略を考える
- 開業届を提出する
まず、前項で挙げたような、開業にあたって必要な準備を済ませておきましょう。徹底して準備することで、開業後の失敗を防げます。
また、施術スペースを確保したら、サロンのコンセプトに合わせて内装を改装します。改装は必ずしも必要ではありませんが、お客様がリラックスできる環境を整えることは大切です。
続いて、メニューを決めていきます。メニューが決まったら、施術に必要な備品を用意すると良いでしょう。
そして、集客戦略についても同時に考えておき、どのようにお客様の興味を引き、来店に繋げるかを策定する必要があります。
ここまで進められたら、税務署に開業届と青色申告の承認申請書を提出して開業となります。
- POINT
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- コンセプトに合わせて室内を整える
- お客様が気になって来店したくなる施策を考える
利用できる助成金・補助金制度
リラクゼーションサロンは、エステサロンのように高額な機械を使って施術することは少なく、設備や備品にかかるお金は最低限で済ませられます。
とはいえ、開業前にはある程度の資金を蓄えておく必要があるため、場合によっては助成金や補助金の利用を検討してみると良いでしょう。
次のような制度は、条件によって利用できるケースがあります。
- キャリアアップ助成金
- IT導入補助金
- 小規模事業者持続化補助金
ほかにも利用できる制度があるため、必要に応じて申請してみましょう。
知らないと損だね
リラクゼーションサロンの自宅開業を成功させるポイント
自宅開業を成功させるポイントとして、次の3つが挙げられます。
- 集客に力を入れる
- 競合との差別化を考える
- リピーターを増やす
1つずつ解説しますので、サロンの開業に向けて準備を進めていきましょう。
集客に力を入れる
自宅サロンの場合は住所を公開しにくいため、ポータルサイトなどへの登録が難しい場合もあるでしょう。
そこでおすすめなのが、SNSやブログを使ってサロンの情報を発信していくことです。
店舗のターゲットに対して魅力的なコンテンツを発信していき、ファンを集めることがポイントとなります。
また、来店してくれたお客様からの紹介を増やせると、コストをかけずに集客できます。紹介数を増やすためには、紹介したいと思ってもらえるようなサービスを提供することはもちろん、お得なキャンペーンや制度などを活用することも有効です。
SNSやブログでの継続的な発信が大事です
競合との差別化を考える
リラクゼーションサロンは店舗数が多く、新規参入しやすいため今後も増えていくことが予想されます。そのため、競合との差別化についても考えなければなりません。
自宅開業の場合立地選びで差別化することはできませんが、特定の層にターゲットを絞ってコンセプトを掲げたり、近隣の店舗では提供していない施術を行ったりすることで差別化できるでしょう。
また、差別化できるポイントがあればSNSなどで発信していくことで、さらに店舗の認知と来店数の増加に繋がります。
- POINT
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- ターゲットやコンセプトで差別化
リピーターを増やす
自宅サロンで経営を成功させるためには、新規顧客を呼び込むことはもちろんですが、それ以上にリピーターを増やすことがポイントです。
繰り返し来てくれるリピーターを獲得できれば集客コストがかからないため、利益率の向上も期待できます。
リピーターを増やすためには、リラックスできる空間を提供して「また来たい」と思ってもらうだけでなく、次回使えるクーポンを配布したりリピーター限定のキャンペーンを行ったりすることが効果的です。
リピーターが増えるような工夫が大事だね
まとめ
本記事では、自宅でリラクゼーションサロンを開業するために必要な準備やポイントについて解説しました。
自宅開業は、自由度が高くメリットが大きい反面、集客のしにくさや生活空間との切り分けなどのデメリットがあります。そのため、準備を入念に行い、コンセプト作りや集客戦略に力を入れていくことが欠かせません。
お客様に満足してもらえるような空間を提供できるように、開業準備を進めていきましょう。