サロンでキャッシュレス決済を導入するメリットとは? 決済方法の種類も解説
近年、決済方法としてキャッシュレス決済を取り入れるサロンが増えています。
本記事では、キャッシュレス決済のメリット・デメリットや主な種類、選び方などを解説します。導入すべきか検討している方は、ぜひ記事を参考にしてください。
支払いはほとんどキャッシュレスだなー
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キャッシュレス決済とは?
キャッシュレス決済とは、現金を使わずに支払いできる決済方法のことをいいます。
日本では現金払いを利用する人が多いため、利用比率は約20%となっており、主要国の比率である40〜60%と比較するとやや低い傾向にあります。
消費者にとっては、現金払いに慣れていることや対応店舗数が少ないことから、事業者にとっては支払い手数料の負担から、日本での導入が遅れていると考えられます。
キャッシュレス決済を導入するメリット
ここでは、キャッシュレス決済を導入するメリットについて、店舗側と消費者側のそれぞれの視点から解説していきます。
店舗側のメリット
店舗がキャッシュレス決済を利用するメリットとして、次のような点が挙げられます。
- 顧客情報や売上を管理しやすい
- 会計がスムーズになる
- 海外の消費者にも対応しやすい
購入履歴に基づいて顧客情報を管理できるほか、レジ金を確認せずとも売上を把握できることが特徴です。売れ筋商品や顧客の購入単価が可視化できるため、これらのデータをマーケティングに活かし、経営の改善につなげることも可能です。
また、現金の受け渡しが不要になるため、会計時のやりとりがスムーズになります。お客様を待たせることなく、従業員の会計業務を効率化できます。
そして、キャッシュレス決済は異なる国でも同じ決済方法を利用できるため、外国人客の集客率アップにも繋がるでしょう。
消費者側のメリット
キャッシュレス決済を利用する消費者側のメリットとして、次のような点があります。
- 決済時のストレスを減らせる
- 現金を持ち歩かずに済む
- 出費を管理しやすい
- ポイントが貯まる
現金の受け渡しよりもスムーズに会計できるため、決済時に硬貨や紙幣を取り出すストレスを減らせるでしょう。
また、財布に現金を入れる必要がなくなるため、財布がパンパンになったり、硬貨だらけで荷物が重くなったりすることはありません。ATMの利用手数料も抑えられるため、長期的に見ると節約にも繋がります。
キャッシュレス決済はデータ上に購入履歴が残るため、わざわざ帳簿を記入することなく、出費を管理できます。
そのほか、決済時にポイントが貯まることも特徴的です。各決済会社が行っているキャンペーンを利用すると、さらにお得にポイントを貯められるでしょう。
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キャッシュレス決済を導入するデメリット
一方、キャッシュレス決済を導入するデメリットとしては、どのようなものがあるのでしょうか。店舗側・消費者側に分けて解説します。
店舗側のデメリット
導入によって、店舗側には次のようなデメリットが発生します。
- 導入費用や決済手数料がかかる
- 売上金がすぐに現金化できない
- 会計時の操作を共有しなければならない
まず、システムを導入するための初期費用や、決済額に応じた決済手数料が発生します。売上金がそのまま店舗の収入にはならないため、支出を予測して商品やサービスを提供していかなければなりません。
また、売上が現金として振り込まれるまでには時間がかかるため、すぐに店舗のキャッシュが増えるわけではないことも注意しましょう。商品の仕入れで現金が必要な場合、資金に余裕を持たせておく必要があります。
そして、会計に必要な操作を従業員に共有しなければならないことも挙げられます。操作方法のマニュアル化が必要です。
デメリットも理解した上で導入を検討しましょう
消費者側のデメリット
消費者側のデメリットとしては、次のようなものがあります。
- 対応店舗でしか決済できない
- トラブルに巻き込まれるリスクがある
- 災害時に支払いできない場合がある
まず、キャッシュレス決済に対応している店舗でしか使えないため、事前に対応しているかを確認しなければならないことが挙げられます。
また、インターネット環境で決済が行われるため、スキミングや不正利用などのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。カード番号を非表示にしたり、QRコードを定期的に更新したりなどの対策が必要です。
さらに、端末は電力を使うため、端末の故障や災害によって停電した場合は、決済できなくなってしまいます。万が一に備え、最低限の現金を持ち歩く必要があるでしょう。
キャッシュレス決済の主な種類とは?
ここでは、キャッシュレス決済にはどのような種類があるのかについて解説します。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
クレジットカード
クレジットカード決済は多くの人が利用しており、カード会社が会計時の料金を立て替えて、毎月口座振替が行われる決済方法です。収入や勤務先などの信用情報をもとに審査を行い、カードが発行されます。
支払い方法は、一括払い・分割払い・リボ払いなどから選べるほか、会社によってはカードをかざすだけの電子決済(タッチ決済)が可能な場合もあります。
また、旅行時の保険や優待特典が利用できる場合もあり、生活を便利にしてくれることも特徴です。
- POINT
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- 支払い方法が選べたり、電子決済も可能。
- カード会社によって特典やサービスもあり。
デビットカード
デビットカードとは、決済と同時に銀行の残高からお金が引き落とされる決済方法です。
クレジットカードと混同しがちですが、クレジットカードの場合はカード会社が代金を立て替えるのに対し、デビットカードは自分の口座から代金を支払うため、残高が決済限度額となります。
キャッシュカードと一体型のタイプなどもあるため、カード会社の特徴を理解したうえで選ぶ必要があります。
- POINT
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- 自分の銀行口座から引き落とされ代金を支払う。
- 支払った時点で口座の残高が減っていく。
プリペイドカード
プリペイドカードとは、専用のカードに事前に入金し、その分だけ決済に利用できるという仕組みの決済方法です。
事前にカードに入金しておく必要があり、クレジットカードとの連携はできないため、必然的に先払い式の支払い方法となります。
- POINT
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- 専用のカードに必要な分を入金して使用する。
- 情報漏洩や使い過ぎを心配する人には利用しやすい。
QRコード決済
QRコード決済とは、決済アプリに表示されるQRコードをスキャンして支払いを行う決済方法です。
QRコードのほかにバーコードで支払いを行うサービスもあり、まとめて「コード決済」とも呼ばれています。代表的なコード決済の例としては、PayPayやLINE Pay、メルペイなどが挙げられます。
キャンペーンが多く、ポイントが溜まりやすいことが特徴です。
- POINT
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- 決済アプリに登録していればスマホをかざすだけで決済が可能。
- キャンペーンでポイントが貯まる。
電子マネー
電子マネーとは、事前にお金をチャージしておく前払い式と、決済後に金額が引き落とされる後払い式の、いずれかの方法で支払う決済方法です。
代表的なものとしては、QUICPayやID、Suica、nanacoなどが挙げられます。決済端末にスマホや専用のカードをかざすだけで支払いできるため、決済の手軽さが特徴的です。
- POINT
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- 通勤、通学などで交通系電子マネーを利用している人には便利。
まとめ
本記事では、キャッシュレス決済のメリットやデメリット、代表的な決済方法の種類について紹介しました。店舗側・消費者側ともに会計がスムーズになるほか、顧客情報や売上を管理しやすいことがメリットとして挙げられます。
一方、決済手数料などの費用が発生することや操作マニュアルが必要であることも押さえておき、店舗への導入を検討する必要があります。
それぞれの支払い方法の特徴について理解し、今後普及していくとされるキャッシュレス決済を活用できるようにしましょう。