髪色診断アプリは美容院に必要? 選ぶポイントやおすすめのサービスも解説
髪色診断は、理想のヘアスタイルに近づくために自分に合った髪色を見つける方法の一つです。
美容師の中には、カラーリングをしたお客様がいまいち納得しておらず、悔しい経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。そのような時に髪色診断アプリを活用すると、1人ひとりに合った髪色を見つけられるかもしれません。
本記事では、髪色診断アプリの特徴や導入の必要性、選ぶ際のポイントなどについて解説します。また、おすすめのサービスも紹介しますので、店舗に合ったサービスを選ぶ際の参考にしてください。
▼ 目次[表示] ▲ 目次[非表示]
髪色診断アプリとは?
お客様1人ひとりの顔写真や映像をもとにして、似合う髪色を見つけられるアプリです。アプリ内で髪色を変えられるため、カラーリングの前にさまざまな色を試せることが特徴です。
似合う髪色に加え、それに適した髪型を探せるため、お客様にとって満足度の高いヘアスタイルの仕上がりを見つけられるでしょう。
アプリによっては、単なる顔写真だけでなく、お客様のメイクにも合わせたスタイルを提案してくれるものもあるため、より高い満足度の獲得が期待できます。
メイクにも合わせてくれるなんて
美容院に髪色診断アプリを導入する必要性
アプリを導入すべき理由として、次の3つが挙げられます。
- スタッフ同士における正確なカラーの共有
- お客様が希望するカラーの理解
- 研修スタッフの育成に有効
それぞれ解説しますので、美容院への導入を検討してみてください。
スタッフ同士における正確なカラーの共有
髪色診断アプリを活用することで、美容院のスタッフ同士で正確なカラーの共有が行えます。
店舗規模が大きい場合は複数人が1人のお客様の施術に関わることも多く、ヒアリングを行うスタッフと、実際の施術を行うスタッフが別であるケースも少なくありません。そのため、お客様の要望が施術スタッフへ正確に伝わらず、カットやカラーで失敗が起きてしまうこともあるでしょう。
そこで、スタッフ同士が視覚を通して共有できる診断アプリを使うことにより、スムーズな連携で伝達ミスを防ぎやすくなります。
- POINT
-
- より正確な伝達ができ、ミスを最小限にできる。
お客様が希望するカラーの理解
アプリ画面をお客様と確認することで、希望するカラーをより具体的に理解しやすくなります。
お客様がカラーの写真を持ってきても、光の当たり具合や光の種類によってカラーの度合いが異なるため、場合によっては「イメージと違った」と仕上がりに対して納得してもらえない可能性もあります。
ヒアリングのみでは正確な希望を把握できない場合もあるため、アプリ上で仕上がりのイメージを確認してから施術することで、満足してもらいやすくなるでしょう。
人によって感覚も違うからこれは便利!
研修スタッフの育成に有効
美容師は、骨格や顔の形、メイクなどに合ったスタイルを提案する必要があります。しかし、美容師としてまだ一人前ではない場合、見極めが難しいことも多いでしょう。
そこで、髪色診断アプリを使って個人にあった髪型の考察や最新の髪型を見ることは、研修スタッフにとっては学びにも繋がります。
社内の教育制度においても活用できるため、ぜひ利用を検討してはいかがでしょうか。
- POINT
-
- 新人スタッフの教育ツールにもなる。
髪色診断アプリを選ぶ上で見るべきポイント
選ぶ際のポイントとして、次の3つを押さえておきましょう。
- 使いやすいかどうか
- 試せる髪色が豊富かどうか
- 無料・有料サービスの違い
1つずつ解説しますので、サービスを選ぶ際の参考にしてください。
使いやすいかどうか
施術に関わるスタッフ全員が同じようにサービスを使える必要があるため、アプリの使いやすさについては十分に検討しましょう。
美容師がアプリを使用するのは接客時が多いため、お客様とのコミュニケーションを取りながら使えるものを選ぶことがポイントです。
便利な機能が豊富なサービスは魅力的に感じますが、業務中に見やすい画面のレイアウトかどうか、実際に使いやすいか、といった点も重視して選んでみてください。
接客中に使いこなせないと焦る
試せる髪色が豊富かどうか
アプリによって試せる髪色が異なるため、出来るだけカラーバリエーションが豊富なものを選ぶと良いでしょう。バリエーションが少ない場合は、お客様にとって理想のカラーを見つけにくく、希望に沿った仕上がりにすることが難しくなってしまいます。
また、全体のカラーだけでなく、部分的なカラーにも対応できると、より正確なイメージをお客様と共有できるでしょう。
- POINT
-
- カラーの種類が豊富なほうがお客様の要望に合わせやすい。
無料・有料サービスの違い
髪色診断アプリは、無料で使えるものから有料のものまで幅広く存在します。
無料の場合は機能が限られている場合が多いものの、アプリの運用コストを押さえられることがメリットといえます。
無料でも十分に活用できるものが存在するため、自社にとってどのような機能が必要なのか、どのアプリであれば活用していけるかを検討してみましょう。
また、アプリのインストールは無料でもアプリ内での課金が必要になる場合もあるため、事前に使える機能を確認しておくと安心です。
無料でできる範囲を確かめておきましょう
おすすめの髪色診断アプリ7選
ここでは、7つのサービスについて紹介します。それぞれ特徴が異なるため、自社に適したものを選べるようにしましょう。
BeautyPlus
BeautyPlusは、世界で8億人以上のユーザーがいる写真編集カメラアプリです。
パステルカラーのヘアカラーでシュミレーションでき、直感的な操作でカラーを試せます。「パステルカラーに染めてみたいが、自分に似合う色が分からない」「初めて挑戦する色味なので、どの色が似合うか知りたい」などの場合に役立てられるでしょう。
お客様の希望するカラーに合わせて、施術前に活用してみてはいかがでしょうか。
- POINT
-
- 世界のユーザーが多く、パステルカラーもある。
YouCamメイク
YouCamメイクは、トレンドの髪色やメイクなどを自撮りでシュミレーションできる加工アプリです。
頭髪だけでなく、顔を含む頭全体のシュミレーションが可能であり、お客様のメイク姿をイメージしながら似合う髪色を提案できます。
また、オンブレヘアカラーやグラデーションカラーなど、カラーの機能が豊富なため、より1人ひとりに寄り添ったスタイルを見つけやすいでしょう。
- POINT
-
- 種類が豊富でメイクした顔も含めたシュミレーションが可能。
らしさ ヘアスタイルデザイナー
らしさ ヘアスタイルデザイナーは、本格的なヘアスタイルのシュミレーションアプリです。毎月更新される有名店のスタイルを試せるため、好みの仕上がりを見つけてもらいやすいでしょう。
アプリに搭載された大量のデータを参考に、写真を自動的に判別して似合う髪型と髪色を提示できます。また、表示されたものから長さやボリューム、色の濃淡などを変化させることもできるため、施術前のイメージ共有として活用しやすいのではないでしょうか。
さらに、これらの機能を全て無料で使えるため、特におすすめなサービスの一つです。
- POINT
-
- 有名店のスタイルを試すことができ、色の濃淡なども調整可能、無料で使える。
メンズヘア
メンズヘアは、その名の通り男性のヘアスタイルに特化した診断アプリです。女性向けのサービスが多いものの、メンズヘアでは豊富なメンズスタイルから探せるため、男性のお客様にも活用できるでしょう。
取り込んだ写真を簡単に編集できるため、男性のお客様が多い店舗や男性向けのコンセプトの店舗などに導入してみてはいかがでしょうか。
- POINT
-
- 男性のヘアスタイル専門のアプリ。
Hair Color Lab
Hair Color Labは、気になるカラーを瞬時に試せる診断アプリです。ビビットカラーなども幅広く対応しており、色味はカラーピッカーで細かく設定できます。
写真をなぞるだけの直感的な操作で使え、なおかつ細かい微調整にも対応しているため、使いやすさを求める場合におすすめです。
- POINT
-
- 細かな調整が簡単にでき、使いやすい。
MakeupPlus
MakeupPlusは、自撮りからメイクに合わせた髪色を診断し、それぞれに適したスタイルを見つけられるアプリです。また、メイクの調整も行えるため、髪色だけでなくメイクの研究にも利用できます。
カラー機能では高度な顔認識機能が搭載されており、自然で綺麗な仕上がりをイメージできるでしょう。
- POINT
-
- メイクと合わせたシュチュエーションが可能。
Hair Color Changer
Hair Color Changerは、20種類以上のバリエーションからスタイルを選べるアプリです。
性別を問わず使いやすく、好きな箇所を選んで色味を試せるため、お客様に合った髪色を探すのに適しているでしょう。スマホのカメラデータを取り込んで使えるため、手軽に活用できることも特徴です。
- POINT
-
- スマホの写真を取り込むことも可能。
まとめ
今回は、美容院に髪色診断アプリを導入する必要性や選び方、おすすめのサービスなどについて紹介しました。施術前にお客様に対してどのような色味に仕上がるのかを伝えることで、失敗のリスクを減らせるでしょう。
お客様やスタッフ同士でイメージを共有し、満足度を高めていけるようにアプリを導入してみてはいかがでしょうか。