夢であった美容室の開業。資金調達や道具の購入、場所の決定など大切で必要なことはたくさんありますが、何より大切なのは美容室の名前です。この名前はリニューアルや廃業にならない限り変更することができないので、万全の名づけが必要になります。そのため、ここでは美容室の名前の決め方や確認すべきことを紹介いたします。
▼ 目次[表示]
▲ 目次[非表示]
美容室を開業する際の名前の付け方
美容室の開業手続きをする際に記入が必須になる屋号の欄。こちらが美容室の名前にあたる部分です。フリーランスや業務委託のように個人の本名で行うような業種の場合は必須ではありませんが、美容室のように店舗を構えて行う場合は必須となります。
美容室の名前は書類上だけではなく様々な場所で使用することになります。店舗の看板、チラシ、Web広告など使用箇所は多岐にわたります。そのため美容室の名前を決めて動き出した後は気軽に変更することはできません。後々公開しないように名前を決める際はしっかりと悩んで決めましょう。
しかし、「美容室を開業するときは、この名前でやりたい!」と考えていた人でない限り、開業段階になって悩むものです。紹介・口コミが重要な集客方法である美容室では名前が今後の美容室の命運の一端を担っているといっても過言ではありません。名前の決め方は十人十色になりますので人気の決め方を紹介致します。
開業する美容室のコンセプトを参考に
一番ポピュラーな名前の付け方は、美容室であることを前面に押し出していく決め方です。「○○美容室」「○○美容院」「○○サロン」「ヘアーサロン○○」など、店舗名に事業名を入れる方法がこれに該当されます。
○○部分にお店のコンセプトやブランディングに関係のあるものや、好きな言葉を入れれば完成です。あまりにもかけ離れた言葉などは、お客様へ与える印象が大きく変わってしまうのでわかりやすく親しみやすい名前にしましょう。名づけの方向性が決まったら、イメージを膨らませて連想できる言葉を全部出してみましょう。なかなか出てこない人やわからない人はこちらも参考にしてください。
連想類語辞典
https://renso-ruigo.com
出した言葉から選んだり、組み合わせたりして名前を決めます。この時のポイントとしては、最初に決めようとしていた方向性から大幅にずれてしまっていても気にしないことです。大きくズレた先に良いものがある可能性もあります。連想するときにはマインドマップが非常に役立ちます。
マインドマップ
表現したいキーワードを中央に置き、そこから放射状にイメージを広げ、つなげていくこと
たくさんの言葉を準備することができたら、いよいよ本格的に名づけとなります。あまり単語にこだわりすぎないことも大切です。意味ある単語と組み合わせたり、響きで決めることや直感や感性で決めるのもいいです。こだわりが強く、決められない場合は発想の転換をしてみるのもいいです。今まで気が付かなかったことや、よりオリジナリティが生まれることにより、ほかの美容室と名前が被るリスクを抑えられます。
名づけの失敗にはどんなものがあるか?
美容室を開業するので失敗しない名づけをしたい。失敗するとどうなるのか? 何が失敗なのかをあらかじめ知っておく必要があります。これらを知らずに名前を付けてしまうと、後々公開する可能性が非常に高まります。
ほかの美容室がすでに商標登録してある
すでに商標登録されている屋号は同業界で使用することは不可能です。あまりに似ているものも、後日差し止め請求が来る可能性もあります。開業後に躓かないためにも商標登録されているか確認する必要があります。この確認は特許情報プラットフォームで確認が可能です。また、基本的なこととして、法人と勘違いされてしまうような屋号もつけることができません。一般的に成功と言われる名前は美容室ということがわかり、覚えやすいものとなります。おしゃれで読みやすい、発音がしやすいのもいいでしょう。お客様の記憶に残りやすく紹介しやすい名前にすることがポイントです。
名前に変な意味があった
その名前に変な意味がないかをチェックしましょう。何かの隠語になっていたり、他国で変な意味にならないか確認する必要もあります。有名な話として近畿大学が2014年に英文名称を「KINDAI」に変更しました。変更前は「Kinki」でありましたがこのKinkiは英語で「異常な、変態な」の意味を持つKinkyと発音が非常に似ているため、誤解されてしまう可能性がありました。現在、多くの国・地域のお客様がご来店される美容室ではこういった配慮も重要になります。
失敗しない名前にするために
失敗しない名づけにはオーナーの思いや、言葉の意味、美容室のブランディングを汲んだうえで、覚えやすく発音しやすいことが重要です。インターネットやSNSの普及により美容室を調べる際に検索することが増加しました。そのため検索しやすいかどうかも重要になります。
まとめ
美容室の名づけは非常に考えることがたくさんあり尚且つ重要になります。この名づけがスムーズにいくかどうかで今後の美容室経営に大きく影響を与えます。美容室のコンセプトやブランディングとマッチし、お客様に覚えやすく、親しみやすい名前を決める必要があります。
また、名前を憶えていただく(認知してもらう)ことも重要です。これには開業前に行う広告活動が非常に重要になります。費用をかけチラシを作り配布していても来店までに破棄・紛失してしまうお客様も多いです。
「本当は行きたかったのに店名がわからなくて行けなかった」などを防ぐためにも美容室独自のアプリを作成する必要があります。チラシにアプリのQRコードを掲載し配布と同時にお客様に取得してもらい予約をしてもらう。この流れを作ることで確実に新規集客へとつながります。
無料ダウンロード資料
-
【保存版】サロンの開業・独立・運営する上でおさえておきたい補助金をまとめたマニュアル
-
もうすぐ新入社員を迎える季節。美容室では避けることができない電話対応。基本的な美容室電話対応マニュアルです。自店に合わせて編集も可能になっていますので是非ご活用ください。
-
サロンを開業するときには、シャンプー台・カット台・鏡など大きなものから、事務用品や備品などの細かなものまで、多くの物を準備する必要があります。オープン日が近づくにつれ同時進行で行う作業なので、なるべく早めにチェックリストを作成して準備を進めましょう!今回は、フロントまわり、バックルーム、トイレまわり、保健所セットなど準備不足がないよう安心して開業できるための細かい備品チェックリストになっています。
-
【保存版】Mobiusは全国各地のサロンオーナー様から高い評価を得ています!他社と比較しても機能が充実しているMobiusを実際に活用しているリアルな声を紹介します。
-
はじめての独立・開業に必見!「コンセプト立案」から「店舗オープン」までを分かりやすく解説