鍼灸院を開業したい! 具体的な流れや必要な費用、事前準備について解説

鍼灸院を開業する具体的な流れや必要な費用、事前準備について説明

鍼灸師として独立開業したいと考えている方の中には、「具体的にどんな準備をすべきか分からない」「どのくらい費用を準備すれば良いか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、開業の流れや必要な費用一覧、開業までに準備しておきたいこと、注意点などをまとめました。開業を成功させるために必要な準備が知りたい方は、ぜひ記事を参考にしてください。

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鍼灸院を開業する流れ

鍼の施術をしている様子

主な流れとしては、次の通りです。

  • 資格を取得する
  • 実務経験を積む
  • 開業する

それぞれのステップについて解説しますので、必要な手順を確認していきましょう。

資格を取得する

まずは、鍼灸師として国家資格に合格し、資格を取得する必要があります。3年生の専門学校または4年生の大学で課程を修了することで、「はり師」「きゅう師」の国家試験の受験資格が与えられます。

短期で取得できる資格ではなく、長期間通学することが必須となります。また、資格の取得費用については、学校への入学から免許の登録までに約450万〜650万円ほど必要です。

POINT

・国家試験を受験できる課程を修了し、試験を受けて合格したら鍼灸師となる。

実務経験を積む

資格を取得したら、病院や鍼灸院、クリニックなどに勤めて、一定期間経験を積んでから開業するパターンが多くなっています。

あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師を「あはき師」と呼びますが、このあはき師として背術管理者になる場合、施術者の資格取得からそれぞれ1年間の実務経験が必要です。

女性の画像
あきは師って言うんだね

開業する

自分の店舗を構えるのに十分なスキルと経験を身につけられたら、そのまま鍼灸院で勤務するか、開業するかの選択肢に分かれます。

開業する場合は2通りの方法があり、すでにあるクリニックを引き継ぐ方法と、自分で新たに店舗を開設する方法です。以下より、新たに店舗を開設する場合において、必要な準備を紹介していきます。

男性の画像
経験が大事だね

鍼灸院の開業に必要な費用はどのくらい? 

資料と電卓を前に頭を抱えている様子

ここでは、開業にあたって必要な費用一覧と、費用の調達方法についてまとめました。

経営規模によって必要費用は異なるため、自店舗における予算を考えつつご覧ください。

必要な費用一覧

一般的には、鍼灸院の開業費用として必要なのは300万〜600万円ほどと言われています。

詳しい内容については、以下の通りです。

  • テナント代:30万〜300万円
  • 施術器具:30万〜100万円
  • 人件費:雇用人数・雇用形態によって異なる
  • 物販製品の在庫:仕入れの有無によって異なる
  • 広告費:30万〜100万円
  • システム構築代:数千円〜10万円ほど

物販製品は、店舗で取り扱う場合に仕入れ費用が発生します。

また、システム構築代は予約受付システムや問い合わせサービス、口コミサイトへの登録料などが当てはまります。

これらは初期費用の目安であり、毎月のランニングコストは別途発生するため、それも加味して資金を用意しておく必要があるでしょう。

POINT

・経営規模によって異なる。

・初期費用とランニングコストも想定しておく。

資金の調達方法

開業資金を自分で用意できれば問題ありませんが、自己資金での開業が難しい場合は、資金を調達する必要があるでしょう。

代表的な調達方法には、次の2つが挙げられます。

  • 日本政策金融公庫を利用する
  • 自治体からの融資を受ける

日本政策金融公庫は、中小企業の資金調達のために国の出資によって設立されました。連帯保証人や担保なしでお金を借りれることがメリットです。しかし、手続きが複雑で時間がかかるため、早めに準備を進める必要があるでしょう。

また、地方自治体からの融資は金利が安く、審査が下りやすいことが特徴です。ただし、こちらも手続きが複雑であることが多く、各自治体によって制度が異なるため、事前に確認しておくと安心です。

女性の画像
詳しい人に相談するのが一番だね

鍼灸院の開業までに準備しておくこと

試験のため勉強している様子

必ず押さえておきたい項目として、次の5つが挙げられます。

  • 資格を取得する
  • 事業や資金の計画を立てる
  • 店舗にするテナントを決める
  • 店舗のコンセプトを決める
  • 集客戦略を考える

それぞれの内容について、解説します。

資格を取得する

鍼灸師として開業する場合、はり師・きゅう師の国家資格を取得しなければなりません。資格を持たずに営業することはできないため、注意しましょう。

また、国家資格を取得するためには、受験資格を得る必要があります。冒頭でもお伝えしたように大学や専門学校の課程を修了し、受験資格を得た上で試験を受け、合格することで国家資格を取得できます。

女性
専門知識が必要ですよ

事業や資金の計画を立てる

開業前に、事業計画や資金計画について考えておく必要があります。事業計画は融資の申請でも必要になるため、事業内容や方向性が明確に分かるように作成しましょう。

また、店舗の場所や営業方針によって経営資金が大きく異なるため、あらかじめ資金計画についてしっかりと考えなければなりません。

例えば、テナント開業の場合とマンションの一室で開業する場合、従業員を雇う場合と1人で経営する場合などで、必要な費用が大幅に異なります。

事業や資金の計画が立てられたら準備を進め、必要に応じて資金調達も視野に入れましょう。

POINT

・事業の内容や方向性を整理し、事業計画にまとめる。

・事業計画は融資を申請する場合にも必要になる。

店舗にするテナントを決める

店舗の内観

店舗の場所は、集客面において大きく影響します。そのため、近隣店舗との位置関係や人通りの多さ、治安などさまざまな面から判断し、適切な立地を選ぶ必要があるでしょう。

また、鍼灸院の開業にあたっては、設備構造基準を満たしたテナントが必要であり、どの物件でも良いとは限らないため注意が必要です。

具体的には、6.6平方メートル以上の専用の施術室と3.3平方メートル以上の待合室、そのほか、施術に必要な備品や換気装置、消毒設備などが条件となるため、事前に必要な準備を進めておくとスムーズです。

POINT

・設備構造基準を満たした物件でなければならない。

・面積、設備、備品などの条件を確認し、早めに準備しておく。

店舗のコンセプトを決める

事業や資金についての計画を立てられたら、実際の店舗でどのような方針で経営していくのか、コンセプトを決めましょう。

誰に来院してほしいのか、何を目的に来店してほしいのかなどを明確に決めることで、よりお客様が集まりやすくなります。

また、集客で狙えるターゲット層は店舗の立地や競合店の経営状況によって異なるため、事前に入念なリサーチをすることが欠かせません。

嬉しそうな女性の画像
わくわくする

集客戦略を考える

新たに店舗をオープンしたからといって、始めから繁盛する可能性は低いため、戦略的に集客していく必要があります。

また、開業と同時に集客を始めると集客効果が遅れるため、初動も遅くなり経営コストばかりかかってしまう場合があります。そのため、開業前から集客戦略を考えておき、サイトやチラシなどを作成しておくとスムーズです。

具体的な集客手段としては、ホームページやコーポレートサイト、チラシ、SNS、口コミサイトの利用などが挙げられます。それぞれ集客施策の特徴が異なるため店舗のコンセプトや方向性、ターゲットなどに適した広告手法を用いてプロモーションする必要があるでしょう。

POINT

・集客の戦略を立て、どんな手段で告知するのか考えておく。

鍼灸院の開業における注意点

鍼の施術をしている様子

押さえておくべき注意点として、次の3つがあります。

  • 事前に保健所に相談するのも方法の一つ
  • 計画的に準備を進める
  • 広告は内容に注意して掲載する

一つずつ解説しますので、開業時の失敗を防げるようにしましょう。

事前に保健所に相談するのも方法の一つ

鍼灸院を開業するためには、開業届の提出だけでなく、保健所による施設確認で承認される必要があります。

もし店舗でリフォームや工事を行う場合、終了後に不備が発覚すると費用がさらに必要になってしまうため、事前に保健所に相談することで無駄な出費を減らせるでしょう。

男性の画像
早めに確認したほうがいいね

計画的に準備を進める

開業資金の調達を含め、鍼灸院を新規で開設するために準備すべき要素が多くあります。

そのため、計画的に準備を進め、オープン直前になって慌ててしまわないようにすることがポイントです。

また、開業後も安定して事業を行っていけるように1〜2年ほど先までの資金計画を立てておくことが望ましいでしょう。

女性
計画を立てておくと課題も明確になりますね

広告は内容に注意して掲載する

集客のために広告を出稿する際は、あはき法の規定を守って作成しなければなりません。

あはき法とは、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師に関わる法律のことであり、広告表記などに規制があります。

違反した場合、50万円以下の罰金が課される可能性があるため、広告表記には特に気をつけて集客施策を考えていきましょう。

美容師
確認しておかなきゃね

まとめ

今回は、鍼灸院の開業における流れや必要な準備、開業費用の目安、注意点などを紹介しました。

事前にしっかりと準備を進めておくことで開業時の失敗を防げるため、今回紹介した内容を参考に、開業準備を行っていきましょう! 

また、融資を利用する場合は手続きが複雑でなおかつ時間がかかるため、より早い段階で動き始めることがおすすめです。

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