美容室のコンセプトの作り方とは? サロン計画の重要ポイント
これからの時代、ただ安さを追求するだけの美容室では成長していきません。
スタッフもお客様も居心地よく過ごしてもらう為には、「美容室の良さ」を追究し前面に出していかなくてはいけません。
オープン前には美容室の理念やコンセプトを考えるのですから今後の成長を意識してしっかりと決める必要があります。
本記事では、
「開業や独立の為、これからの計画をしたい」
「コンセプトを見直したい」
というオーナー様の為に、きちんと考えられるサロンコンセプトの計画方法をご紹介致します!
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美容室のコンセプトとは?
美容室を開業する際に決めるコンセプトとは、これからの美容室の行く先や在り方をわかりやすく示すものとなります。
このコンセプトの内容によって今後のお店の未来が決まっていくと言っても過言ではありません。
美容室の数は既にコンビニの5倍の25万店舗もあり、ほぼ飽和状態です。他のサロンとの差別化を図る必要があるのでそういった特徴のないサロンは衰退していきます。
そういった意味からコンセプトは、自分が独立する際に立てた計画や理念に沿ったものを要約したものである必要があります。
従業員などを従えていく上でも、コンセプトは非常に重要になります。「このサロンはこういったコンセプトに沿った美容室を目指していく」という理念を、従業員を含め社会に示していくものなのです。
そのため、開業で事業計画書を作るような場面でもコンセプトが重要になります。しっかりとしたコンセプトを作りこみ、誰が見ても分かるような方針を立てましょう。
ただ、コンセプトがなくてもある程度の経営などはできそうな気もしますが、なぜコンセプトが必要なのでしょうか?
どうしてだろう
コンセプトを決めて従業員の士気向上
コンセプトを曖昧に決めてしまうと一貫性が無くなってしまいます。一貫性のないサロン経営者に下の人はついていきません。
あなたが働いている美容室オーナーが「計画通りに行かなかったからコンセプトを変えるから、明日からこれに沿って行動してね」といったように行動指針にもなるコンセプトを変えられたらどうですか?
考えがコロコロ変わるこんなオーナーについていきたくないですし、応援しようと思えないでしょう。
労働環境を整えることも大切ですが、最近では仕事に“やりがい”を求める若者が増え、社会全体でそういった考え方が広がっています。
これから入社するであろうスタッフたちに、理念や独立した際の思いを込めたコンセプトを伝えましょう。
その熱が伝わった従業員たちは、あなたを全力で支援するでしょうし、美容室全体の活気に繋がります。
- コンセプトを決める上で重要なこと
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- 「ターゲット層を絞る」
- 「自分の想いを込める」
- 「ビジョンを具体的に描く」
理念や想いに共感して働きたいなあ
コンセプトを考えるときの方法
コンセプトを実際に考える時には、今後のサロンの方向性に従っていくつか項目について考える必要があります。
実際にどういったことを考えて、コンセプトを決定していくのかを紹介します。
明確にターゲットを絞る
美容室を開業するに当たって、どの層のお客様をターゲットにしていくかを深く考える必要があります。
例えば、「老若男女問わずどの年代のお客様でも大歓迎」といった客層をしばらないコンセプトもあるのですが、そういったコンセプトでは何に対して得意なサロンなのかが伝わりません。
ターゲットを絞るためには、自分の得意な技術と得意とする年齢層に対して理解する必要があります。
どういった年齢層のお客様であればリピートさせる自信があるのか?
今まで年齢層高めの美容室で勤めていたのに、いきなり若い子向けの美容室を出しても成功しません。
独立した時の想いを込める
独立して美容室を開業しようと思った背景には、強い想いがあったことだと思います。
その想いをコンセプトにしっかり組み込みましょう。コンセプトを上辺の気持ちで決めたとしても一貫することは難しくなります。
なぜ自分は独立したのか?
どういったことを自分がしたかったのか?
より具体的に想像して、じっくり考えましょう。
独立して新たに開業したこの美容室と入社してくるであろうスタッフ達と、どういった美容室を目指していくのかを考えてください。
ここで決めたことが、これからの辛い時や困難を乗り越えていく力になってくれます。それは経営者である自分自身の支えにもなりますが、スタッフの支えにもなります。
みんなで目指したい
コンセプトを大切にしているサロン事例
@venir様(長野県長野市)
現在の美容院・美容室と言えば、カットやカラー、パーマなどによって、見た目や雰囲気をより美しく変化させる場所といったイメージを持たれる方が多いです。
しかし、お客様が本質的に求めている「髪をキレイにしたい」というニーズに十分に応え納得のいくサロンはまだまだ多くないように感じます。
そこで、「お客様にもっと効果をご実感いただき、もっとご満足いただける、そんな美髪のためのメニューを全面的に提供したい」という思い、また「働く美容師さんの環境を良くしたい!」という2つの思いより立ち上げるお店になります。
こちらのコンセプトを店内の内装やサービスにも反映させています。
まとめ
コンセプトとは、これからの在り方や進むべき道を示すものです。コンセプトが曖昧になっていると、理念が伝わらずスタッフがついてきてくれません。
最初にしっかりとコンセプトを決めて、その通りに進んでいく美容室は強いですし、需要があります。
様々な情報が行き交う時代ですが、軸の部分をぶらさずに一貫して進んでいきましょう!