美容室の独立開業を目指す方必見!失敗&成功例をチェック

将来、美容師としての独立を考えている方に役立つ情報を提供していきます。その前に、まずは、現在美容師にはどんな働き方があるのかを見ていきたいと思います。

30年以上前、美容師の独立といえば5年ほどの修行を経て、お店を出す。それがうまくいったら、今度は支店を…というのが「成功」のイメージとして定着していました。その時代のいわゆる“駆け出し美容師”の大半は、そのようなサクセスストーリーを夢見ていたともいえます。しかし、社会全体が「働き方改革」について注目する中、美容師も働き方にも変化が出てきていることは確かです。

現在の美容師の働き方は大きく分けて4つあります。
①自主独立
②社内独立
③スタッフという立場でずっと働く
④フリーランス
(美容師の世界では“面貸”と呼ばれるスタイルがこれにあたります)

これら4つの働き方にはそれぞれにメリット・デメリットがあります。そのひとつひとつを経験とノウハウを持ち、業界のすべてを知り尽くす立場から分析し、みなさんに有益な情報を提供していきたいと考えています。そこから、最終的に、みなさんが“美容師”として、自分に合った働き方を見つけていただければと思います。

「働き方で一番いいのはコレだ!」

と断言することはできません。みなさんの立場、性格、将来の目標など、さまざまな条件を考慮して、ベストな働き方をチョイスすることをおすすめします。

この記事では①の自主独立について説明していきたいと思います。

美容師の自主独立とは

美容室のオープンに関する実情は、ずっと変わっていないそうです。
毎年12,000店舗の美容室がオープンしているのですが、3年後には約9割が閉店しています。オープンしたにもかかわらず閉店してしまった店舗の数を差し引いても、毎年3,000店舗ほど美容室が増えているというのが現状だそうです。閉店の理由はさまざまですが、美容室をオープンさせることは厳しい時代であることは確かです。

弊社のグループ会社については、ここまで厳しい数字ではないですが、ここ数年は以前のような“多店舗運営”が難しくなっていることは実感しています。

独立を夢見てもなかなか厳しそう…という印象ですが、みなさんには「うまくいかなかった理由」を知ることで、ぜひ独立の際の知識として役立てていただきたいと思います。

美容師の独立がうまくいかなかった理由

理由① 独立=ゴールになっていた

店を出すことが目的となってしまい、その後どのように運営していくのかが見えていなかった。

理由② 安易な気持ちでオープンした

ひと昔前、冒頭で述べたように30年前であればそれがうまくいく場合もありました。しかし、美容室が置かれている状況は時代とともに変化しているのです。

理由③ 技術の勉強は十分!経営に関しては勉強不足

美容師として成功するためには技術、腕が肝になることは確かです。しかし、美容室を経営するとなれば、美容師としての技術だけでなく、経営者として経営の知識を身につけなければ問題外なのです。

理由④ 自分自身の管理ができない!

オーナーは、お店の持ち主。もちろん、オーナーと店長の関係性にもよりますが、オーナーに口出しをするというのは基本的にはありません。なので、自分を管理するのは自分自身ということになります。自分に甘い、サボりがちという性格では、経営者に向いているとはいえません。しかし、そこをサポートしてくれる人がいる場合には、状況が変わることもあります。

美容室で成功しているオーナーってどんな人?

ここからは、独立に夢が持てるよう、成功しているオーナーとはどんな人たちなのか、ご紹介していきたいと思います。

まず、最初に“成功の基準”についてお話したいと思います。弊社では、大きなボランタリチェーン(独立小売店が同じ目的を持ち組織化している団体)に入会していることもあり、成功も失敗も含めてたくさんの事例を見てきましたが、その成功の基準は…

①お店を持ち、生活することができる
②スタッフがいて、自分自身のやりたいことができる
③多店舗展開ができている
→“多店舗”の目安としては2、3店舗を経営し、社員数は15名前後、売上年商1億円前後です
④多店舗経営しながら、自分の時間が持てる

つまり、ただお店を持つだけでは、成功するオーナーではないということです。もちろん生活できることは当たり前、その次のステップとしてはスタッフを雇うことができ、かつ自分のやりたいことができる売り上げも時間もあるのが理想です。

1店舗うまくいったら、多店舗経営にステップアップするのは自然の流れです。さらに、多店舗経営をしながら、自分のための時間が持てる、つまり店舗をすべて自分がコントロールしなくても、ある程度まかせられる能力あるスタッフを雇うことができる。成功するオーナーは次のステージを描きながらステップアップできる人を指します。

美容室として成功するためにオーナーがすべきこととは?

独立で成功するためにオーナーがやるべきことは、お店の規模によってもちがってきます。ここからは、お店の経営スタイルによって、オーナーがやるべきことを見ていきましょう。

ケース① パートナーと2人で経営している

これは美容室経営でもっとも多い形態といえます。お店をパートナーと2人で切り盛りし、お店を持つことを目標にしていた場合には、「生活できる」ことで、成功感が得られます。無理をしないスタイルなので、一番安定している独立形態といえるかもしれません。しかし、この形態には弱点もあります。たとえばパートナーの1人が病気や怪我をしたときです。若いときには気合いと体力でどうにか切り抜けられるものですが、年齢を重ねると「きつい」と感じることが多くなります。

ケース② 自身とスタッフ数名で経営

オープン当時はうまくいくことが多いのですが、年数を重ねるとスタッフが辞めてしまうというケースがあります。辞める理由はさまざまですが、その一つにスタッフ自身の独立もありますよね。自分がメインスタイリストとしてお店に立ち続けるのであれば、若手スタッフの雇用も難しくないので、働きやすいスタイルでもあります。腕の立つスタッフがいれば、売り上げアップにも繋がりますし、休日のシフトも組みやすくなるというメリットがあります。

ケース③ 多店舗展開をしている

店舗の数だけ、スタッフの数が増えてきます。管理能力が試されるところです。年商1億円は多店舗経営において、最初の大きな目標であり節目でもあります。これが継続できれば、美容師として成功といえますし楽しい生活を送ることができます。経済的にも、時間的にも余裕ができるので、人間としても成長できるというオプションまでついてきます。
ここから先のステップアップは、経営者が目指す売り上げの数字などによるところとなります。

どのケースも成功者といえます。ここで、もう一つ忘れてはいけないのが成功の状態を継続することです。赤字を出さすに給与が出せる。これが成功者の定義の基本です。