セルフホワイトニングサロンを経営したい! 資格の必要性や手順を紹介
セルフホワイトニングサロンは近年注目されており、経営を始める人も多いサロンの一つです。今回は、開業のメリットやデメリット、必要なこと、注意点などについて紹介します。
また、おすすめの集客方法についても解説しますので、興味を持っている方はぜひ記事を参考にしてください。
どんな仕事なのかな?
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セルフホワイトニングサロンとは?
通常であれば歯のホワイトニングや歯科医師や歯科衛生士が行いますが、自分でケアする方法のことをいいます。健康や美容意識の向上から、ホワイトニングの需要が高まっていることもあり、安価かつセルフでケアできるサロンが増えているようです。
歯科医師が必要なのは「オフィスホワイトニング」や「ホームホワイトニング」と呼ばれる医療行為であり、有資格者のみが施術できます。一方、今回紹介している「セルフホワイトニング」は資格の取得が必要ではないため、専用の機器があれば開業することができます。
セルフホワイトニングサロンを開業するメリット・デメリット
ここでは、開業におけるメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット
メリットとしてあげられるのは、次の4点です。
- 省スペースで開業できる
- 人件費を削減できる
- 運用コストが安い
- 新規サービスとして顧客を増やせる
機械は場所を取らないため、自宅やマンションの一室からでも始められることが特徴です。また、お客様にセルフでサービスを体験してもらうため、予約システムやスマートロックなどを活用することで長時間の営業が可能になり、人件費を削減できます。
施術1回あたりの原価は300円から400円ほどであり、機械の導入費用もそこまで高くありません。さらに、フランチャイズ営業にすることで機械をレンタルやリースで仕入れられるため、運用コストを抑えられます。
そのほか、既に歯科医院として事業を行っているところに導入する場合、新規サービスとして今まで取り込めなかった顧客層も獲得できるでしょう。
- POINT
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- 場所、時間、人のコストを抑えられるため、比較的開業しやすい。
デメリット
一方、デメリットとしては次の2点が挙げられます。
- 競合店と差別化しにくい
- トラブル対処やリスク回避の知識が必要
まず、どのサロンでもサービス内容が似通うため、競合店と差別化しにくいことが特徴です。価格競争に巻き込まれると利益が少なくなってしまうため、お店が提供するコンセプトや雰囲気、接客などで差別化を図り、リピートしてもらえるような店舗作りをしてみてください。
また、低濃度の薬剤を使用するため、万が一トラブルが起きた際の対処や考えられるリスクについて把握しておかなければなりません。フランチャイズの場合は最低限必要な知識を学べるため、未経験の場合はフランチャイズから始めると安心です。
しっかり準備しないといけないね
セルフホワイトニングサロンの開業に必要なこととは?
開業するために必要なことについて、ここでは資格の必要性や開業資金の目安、実際に開業する場合の手順について解説します。
それぞれポイントを押さえ、スムーズにオープンできるように準備していきましょう。
資格の必要性
セルフホワイトニングサロンを開業する場合、専門的な資格は必要ありません。ただし、開業届の提出は必須であるため、押さえておきましょう。
開業届は事業を始めることを税務署に届け出るための書類であり、開業から1ヶ月以内に管轄の税務署に提出することが義務付けられています。
開業届を提出しなかった場合、青色申告ではなく白色申告しかできなかったり、融資の申し込みや事業用口座の開設ができなかったりするケースもあります。
- POINT
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- 開業から1ヶ月以内に、税務署に開業届を提出する。(必須)
開業資金の目安
どこにサロンを開くのか、どのマシンを選ぶのかなどによって必要な資金が大きく異なりますが、費用がかかるのは次のような項目が挙げられます。
- サロンの家賃や取得費用(敷金礼金など)
- 内装工事費用
- マシン・備品の購入費用
一から経営を始める場合、これらの費用が必要です。物件や内装工事費用によって相場は前後しますが、300万円から900万円ほどの開業資金を用意しておくと良いでしょう。
余裕を持って経営したいね
開業の手順
開業するための手順として、一般的には次のような流れで行います。
- 店舗となる物件を用意する
- 必要な器具や備品を仕入れる
- 決済・予約システムを導入する
まずは立地を探して店舗を用意し、施術できるスペースを確保しましょう。必要に応じて内装工事を行い、店舗として運営していけるような雰囲気を作っていきます。
次に、施術に必要な器具や備品を仕入れ、サービスを提供するための準備をしましょう。
最後に、必須ではありませんが、決済・予約システムを導入すると経営をより効率的に行えます。管理にかかる人件費やコストを削減できるため、結果的にサロンの利益向上に繋がるでしょう。
開業時の注意点を確認
開業する際の注意点として、次の3つが挙げられます。
- 医療法の機器・薬剤は使用できない
- お客様の口には触れない
- 誇大した表現をしない
それぞれ確認し、経営の際に気をつけていきましょう。
医療法の機器・薬剤は使用できない
セルフホワイトニングサロンでは医療行為は行えないため、歯科医師でなければ扱えない機器や薬剤を使うことは禁止されています。間違って購入したり、そのままうっかり使ったりしないように、発注前に念入りに確認する必要があります。
お客様の口には触れない
歯科医師法の法律により、歯科医師や歯科衛生士でなければお客様の口や口腔内に触れることはできません。そのため、スタッフはお客様の口には触れず、お客様自身でサービスを受けてもらう必要があります。
もし口に触れた場合は罰則が発生することもあるため、施術の際は十分に注意してください。
- POINT
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- 歯科医師法によりお客様の口や口腔内に触れることはできない。
誇大した表現をしない
歯科医院で行うホワイトニングとは施術内容が異なるため、「同じ効果がある」「同じくらい白くなる」などのように誇張した表現は避けましょう。
また、広告にビフォーアフターの画像を掲載する場合も、実際の効果以上の仕上がりを期待させるようなことはせず、正当に経営を行うようにしてください。
過度な宣伝はやめましょう
セルフホワイトニングサロンでおすすめな集客方法
オープン直後、サロンにお客様を集めるためには集客手段を準備することが欠かせません。
オンラインの手法としては、ホームページやLPページ、SNSアカウントなどを作成してサロンの認知を広めていくと良いでしょう。特に、SNSにおいてはInstagramやFacebookなどで写真を上手く活用し、魅力を感じてもらえるような発信をしてみてください。
また、ターゲット層によってはチラシやDMなどのオフラインによる集客も取り入れると効果的です。集客の目的に合わせ、適した集客手段を活用していきましょう。
さらに、LINEと連携して予約システムを導入することで、予約管理が楽になるだけでなく、リピート客の増加も期待できます。上手くツールを活用し、効率的に経営を進めていきましょう。
SNSを効率よく活用したら集客できそう
まとめ
今回は、セルフホワイトニングサロンの開業におけるメリットやデメリット、必要なこと、集客方法などについて紹介しました。資格を持たなくても始められるビジネスモデルであり、ターゲットを決めてコンセプト作りや集客を行うことで、利益を伸ばしていけるでしょう。
また、集客にはWebページやSNS、チラシなどさまざまな手法を掛け合わせて活用し、来店を促すことが大切です。さらに、予約システムを活用すると人件費の削減やリピート率の増加に効果があるため、効率的に店舗を運営していけるでしょう。
紹介したポイントをもとに、サロンの開業をより良い方向へと進めていってください!