女性美容師の独立・開業

二人の女性美容師

美容師は男性も女性も平等に活躍できる職業であり、特に女性美容師は「キャリア」「人生」を追求できる稀な職業です。

今回は自由な働き方やキャリアアップを目指して独立・開業を考えている女性美容師の存在についてスポットをあててみたいと思います。

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美容師が独立・開業する年代は30代が多い

美容師が独立・開業する年代は男性・女性ともに30代が一番多いと言われています。美容室に勤めてから10年~13年といった頃でしょう。

しかし、女性美容師の多くは結婚や出産などをきっかけに美容室を退職し、そのまま休眠美容師になってしまうケースが多いという状況です。

せっかく手に職をつけ、たくさんのお客様からの支持を得て、キャリアがあるものの美容室での勤務は長時間労働、土・日・祝日の出勤という環境から、美容師を続けたくても続けられない女性が多いと言えます。そのため、女性が美容室を開業する際には「結婚」「出産」「育児」または「親の介護」などをしながら続けられるのか?を要点において準備をしていかないとなりません。

そして、現在はコロナウイルス感染拡大の影響で世の中が不安定なこの時代に、美容室を開業するのはリスクがあるのでは?と感じている人も多いと思います。

今では時代の移り変わりとともに働き方は多様化し、独立・開業という道を選ばずに「フリーランス」「シェアサロン」という道で生涯働ける仕事として、ライフスタイルをより自由に、より効率よく稼ぐという働き方もあります。

フリーランスとしての働き方

フリーランスとして活動する場合、会社(美容室)との雇用契約は結ばないので、個人事業主として会社(美容室)と業務委託契約を結び、報酬という形でお金をもらいます。契約した美容室で自分の都合に合わせながら自分の指名のお客様を施術するという働き方です。

報酬の歩合率は契約条件によって幅がありますが売上の45%〜70%くらいです。

集客から予約取り、施術からお会計まで全て自分1人で行うことになりますが、技術力も営業力もキャリアが高く、指名のお客様をたくさんもっている美容師であれば、時間や曜日の拘束を受けずに、自分のライフスタイルに合わせた働き方と、高い報酬が望める魅力があります。

シェアサロンとしての働き方

今回のコロナウイルス感染拡大がいつ収束するか分からない状態なので、コストやリスクを負わずにシェアサロンとして活躍するケースもあります。1人営業を希望で、美容室の場所や時間を自由に調整しながら働きたい人に向いています。すでに運営している美容室に月単位や時間単位で美容室にセット面のレンタル料を支払う形です。美容室のセット面のレンタル料は一般的に個人売上の40%〜50%です。

「独立・開業の資金準備はできているけど、コロナの状況が心配なのでリスクは避けたい」と慎重な人は、立地の良い場所でシェアサロンや面貸しシステムのある美容室を見つけてタイミングを待ち、シェアサロンで働きながら経営の勉強をするのも方法の一つです。

女性美容師は「キャリア」「人生」を同時に追求できる素晴らしい職業であり、「生涯美容師!」と60歳を過ぎても楽しく続けられている経営者も多く存在します。独立・開業を考えている女性美容師の人はチャンスとタイミングを最大限に活かして自分に合った働き方をみつけてくださいね。

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