美容師が独立する年齢はいつ? 成功する平均やタイミングを知ろう

美容室で働いていれば1度は考える独立。実際にどのくらいキャリアを積めば独立できるのでしょうか? 早ければいいということは全くなく、きちんと準備することが重要です。今回は独立するうえで最適な年齢や実際に独立した美容師の平均年齢、タイミングを詳しく紹介していきます。独立を検討している人はぜひ参考にしてください。

▼ 目次[表示] ▲ 目次[非表示]

まずは独立するまでに行うべきこと

美容室の店内の様子

美容師なら誰もが憧れる「独立」という2文字。経験を積んだ多くの美容師が開業し独立しています。独立=成功ではないのでしっかりと独立まで準備する必要が大切です。資金も余裕を持ち用意しておかなければ、すぐにショートしてしまう可能性があります。独立を成功させるためには時期や場所、タイミングが重要です。このタイミングを外すと早期でお店を閉店することになってしまい非常に危険です。

まず美容師が独立するまでに行っておきたいことを確認していきましょう。キャリアを積み技術を磨くのは大前提。技術が伴わなければ独立後に多くの顧客をつかむことはできません。

独立するまでに行っておきたいこと
  • コンセプト
  • 店舗
  • 内装
  • 役所や保健所へ手続き
  • 美容室に必要な機器、材料

コンセプトが決まったらそれに合わせた立地を探します。ターゲットになる客層は普段どんな生活をしているのか、どのような場所をよく利用するのか、具体的に考える必要があります。内容や雰囲気もとても重要になります。美容室では長い時間を過ごすことになるのでお客様がリラックスして快適に過ごせるように、照明・家具の配置に配慮してください。おしゃれかつ居心地のいい空間を作るにはコンセプト、客層に合わせてインテリアに統一感を出すことを心がけましょう。

独立にはさまざまな手続きが必要となります。開設届などの様々な書類の提出、保健所の検査なども手続きが必要になります。このように申請までに時間がかかるものが多く必要となります。時間や日にちに余裕をもって行いましょう。

関連記事:美容室の開業に向けて必要な保健所への手続きとは?

関連記事:美容室の保健所立入検査とは?

お客様のシャンプーをする美容師

コンセプトがぶれてはいけない

独立後に重要になることは当初立てたコンセプトがぶれてはいけないということです。このコンセプトがぶれなければ思い描いている目標やコンセプトにあった人材の求人や集客を行うことができます。またターゲットも明確化され他と差別化されます。このコンセプトにあう出店場所を探すことも重要です。

もしコンセプトターゲットが年配の方、もしくは家族連れの場合は、住宅街やスーパーなどの近くがおすすめです。できるだけ割安でご案内し頻繁に足を運んでもらえるようにしましょう。

独立に必ず必要な開業資金

独立に必ず必要となるものとして「開業資金」が発生します。きちんと資金を準備することが大切です。起業する人は日本政策金融公庫などからサポートを受けることが可能です。自身の貯金で賄えるのであれば問題ありませんが、運用コストを考えなるべく借り入れを行うことをおススメします。融資を受ける、借り入れをする場合にも時間がかかります、そのため余裕をもって申し込みする必要があります。また、独立支援制度も行っている美容室もあります。そういったサロンでは働きながら独立をするためのノウハウを教えてもらうことができます。

関連記事:美容室の開業に向けて必要な保健所への手続きとは?

開業資金の目処が付いたら次は集客方法を考えましょう。基本的な部分として技術・接客・店舗イメージがとても大切になります。どれも集客にとって1つもかけてはいけない大事なポイントです。チラシや集客サイト、SNSなどさまざま媒体を使いお客様に存在をアピールしましょう。

OPENの表示とディスプレイされた植物

独立するタイミングはいつがいい?

誰もが夢見る独立ですが、具体的にどのタイミングがベストなのでしょうか? 実際には、25歳~35歳の間に独立している人が多く見られます。もちろん実力と資金があるのならば、早いに越したことはありません。美容師業界は、体力も必要な仕事。若いうちに独立しておけば、体力のある時に多少無理をしても頑張ることができます。

また、美容業界はトレンドを取り入れることが重視される世界なので、同等のスキルを持ち合わせている場合、どうしても情報に敏感な若手美容師に人気が集中します。つまり、若いうちに独立しておけば顧客がつきやすい傾向があるのです。とはいえ、いくら若くてトレンド情報に敏感でも、顧客の望んだ希望の髪形にできなくては意味がありません。

また、技術がどんなに良くても、愛想のない美容師に継続して担当してほしいと思う顧客はいないでしょう。技術面や接客面など全てに優れている人は、若くして独立しても成功する可能性が高まります。ただし、自分自身を過大評価せず謙虚な気持ちを持つことも大切。バランス良く総合力を身につけてください。

独立するうえで最適な年齢をチェック

独立するうえで必要な期間は8年~10年最適な年齢は、約30歳と言われています。キャリアも積んでいるので技術も高く、資金にも余裕が出てくる頃です。開業資金を全て金融機関に借りてしまうと、その分返済が増えてきつくなってしまいます。独立を目指している人は、コツコツと資金を貯めることをおすすめします。

十分に準備してから開業することは大切ですが、タイミングを逃し遅くなってしまうと、独立が難しくなってしまいます。美容師業界は45歳前がピークで、それ以降は開業しても成功する確率が低下の一途をたどると言われているので、開業する時期はよく考えましょう。独立タイミングの平均年齢を記載しておきますのでご参考くださいませ。

ハサミと櫛

美容師が独立する平均年齢は31歳

美容師が実際に独立した平均年齢は31歳。平均すると25歳~35歳で独立した人が多く、約10年弱店舗で勤務して独立したということになります。ここからは男性と女性別に独立した時の平均年齢をランキング形式で見ていきましょう。

男性 独立平均年齢
  • 1位:31歳
  • 2位:33歳
  • 3位:30歳
女性 独立平均年齢
  • 1位:35歳
  • 2位:34歳
  • 3位:33歳

このように男女問わず、ほとんどの人は30代で独立しています。独立を考えている人は、自分の中で何歳までに独立するかしっかりとした目標を立て、それに向かって計画的に準備を進めていくことが重要です。1人でプランを考えるのが難しい場合は、美容師の独立を支援してくれるアドバイザーを探し、力を借りましょう。

まとめ

現在30代で独立をする人が多いです。独立は早ければ早いほどいいですが、成功するためには事前計画が非常に大切になります。コンセプトがぶれないよう方向性を考え資金も十分に用紙しましょう。ここが疎かになると後から苦しくなります。独立するまでにすべての面で余裕をもって行える実力を身につけましょう。

関連記事